

天成園は、稲葉氏(小田原城主の家系)の別邸があったこの敷地に、約60年前に開業した温泉宿泊施設でした。建築に際しては、この地の自然を愛した自由律の俳人・荻原井泉水(おぎわら・せいせんすい)も協力、「天成園」の名(天の成したる園の意)、および各部屋の命名や揮毫を行いました。庭園には、「玉簾の瀧」「飛烟の瀧」(ひえんのたき)の二つの瀧が流れ、瀧の源流となっている湧水は、古くから「延命の水」として親しまれ、箱根越えをする旅人らにうるおいと活力を与えていました。
歌人・与謝野晶子もこの瀧の風情にふれ、「山荘へ 玉簾の瀧流れ入り 客房の灯をもてあそぶかな」と歌に残しています。



滝は、天成園にご宿泊・ご入浴のお客様以外でも、ご覧になることができます。施設横の歓迎門を超えると、すぐ滝が見えてきます。箱根旅行の記念撮影にも最適ですので、ぜひお気軽にお立ち寄りください。
もう一つの人気モノは、この「あひる」たち。滝の向かい側にある池に元気よく暮らしています。「ガーガー」の鳴き声も、お子様連れのお客様から、かわいいと好評です。

玉簾の瀧(画像左)は、高さ約8メートル・幅約11メートル。流れ落ちる清水が「たますだれ」のように細かく美しいことから、この名で呼ばれるようになりました。水音の美しさも特長です。注連縄が飾られていることで見分けられます。
飛烟の瀧(画像右)は、高さ約20メートル・幅約10メートル。名の「烟」は「けむり」の意味で、その名の通り、水しぶきが煙のように立ちこめる瀧です。玉簾の瀧と比べて力強さが感じられます。


庭園の奥、二つの瀧のあいだを登ったところには、箱根神社の唯一の分宮である「玉簾神社」(江戸時代に創建)があります。
箱根大神をお祀りしており、縁結びや無病息災、そして、この地の水の守り神の社として、古くから崇められています。
※おみくじ・おまもりもございます。




このように、文人墨客や旅人らにこよなく愛された「玉簾の瀧」を含む庭園の魅力をさらに堪能していただくため、本館ラウンジなどから瀧が眺められるように設計したことをはじめ、ゆっくりとくつろげる茶屋「たまだれ庵」を設けました。
流しそうめんやおでん各種、甘味など、庭園の景色お楽しみながらおくつろぎいただけるメニューをご用意しております。

















